不思議な話は神様にまつわるものも多くあります。
ここでは東京都の台東区にある「鳥越神社」が舞台のエピソードを紹介します。
1人の女性が謎の死を遂げた不思議な話のひとつ。
劇団メンバーだった彼女は当時、浅草のスナックでアルバイトをしていました。
昼間は芝居の稽古に励み、平日の夜にバイトをしていた彼女には日課がありました。スナックへ向かう途中、夕方5時過ぎに鳥越神社でお参りをするというもの。
ある夜、彼女の働くスナックに、ママの友だちだという女性占い師がきたそうです。
鳥越神社のお参りのことを聞かれた彼女は、夕方5時ころに行っていると答えました。
急に怖い顔つきになった女性占い師は、「夕方はやめなさい」ときつい口調で言ったそうです。
改めて彼女が理由を尋ねると、神社には日暮れ時に魔物が現れるというのです。昼間は神様が目を光らせているので、魔物は寄ってきません。
ただ神様が自分のお社に帰るころ、神社に満ちる「御神気」を取り込み、魔力を上げようと寄って来るといいます。
さらに魔物は見える人と見えない人がいるが、見た者には憑りつき容赦なくその人物を不幸にしてしまうというのです。
女性占い師の言葉に彼女は、酒の酔いもスーと覚め青ざめました。
新年を迎えたある日のこと、彼女は同僚のホステスに鳥越神社で魔物を見たと打ち明けます。実は占い師に忠告された後も、彼女は日課である「夕方のお参り」を続けていたのです。
そしてある日、境内から鳥居へ向かうまでの途中、黒い何かが自分のそばをすり抜けるのを見たといいます。
心配したママのはからいで、2日後に占い師によるお祓いが行われることになりました。でもその夜、彼女は亡くなっています。
目撃証言によればマンション最上階からの飛び降り自殺。
しかも鳥越神社のお守りが、彼女の手に握られていたという不思議な話です。
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