不思議な話は生まれ変わりということでも、かなり古くから伝わっています。ここでは江戸時代に現われた、前世を語る少年の生まれ変わりの話を紹介します。
「小谷田勝五郎」という少年は、お祖母さんに不思議なことを語ります。自分の前世は現在の自分の生まれた所から、さらに6㎞ほど離れた所だったと。
さらには、父親の名前は「久兵衛」で、母親の名前はというと「お志津」。5歳のときに前世の自分は死に、今の母親のお腹の中に入って転生したと。
勝五郎は死後の世界にも、こと細かく語ります。転生するまでの4年の間は、死後の世界で過ごしたと。
息が絶えるときは、苦しくはなかったそうで、白髪のお爺さんが、「こっちへ来い」というのでついていきました。
その白髪のお爺さんが、現在の生家の前まで運れて来ます。そして「この家の子として生まれよ」といい、いまの母親の腹の中へ入って行ったそう。
そんな話をおばあさんにしてから、勝五郎は前世の生家に行きたいと、毎晩泣き叫ぶようになりました。しかたがないので、お祖母さんは前世の生まれた場所というところに連れて行きました。
そこには勝五郎が言う、前世の母親であった「お志津」が存命していたと言います。
何とも不思議な、生まれ変わりの話ですね。
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